kondoyukoのカルチュラル・ハッカーズ

踊る編集者が日々のとりとめもないことについて思索を広げる空間

編集者は発信のパーソナルトレーナーである 〜「りっすん」に寄稿して思ったこと

今週は会社が夏休み! 今回は比較的予定を入れていないので、時間がある日はプールで泳いだり、トレーニングしたり、英語の勉強をしたり、音楽の練習をしたりしながら過ごしています。何の修行をしているんだ感ある。

さて本日、はてなさんが関わっている、アイデムさんのオウンドメディア「りっすん」に寄稿した記事が公開されました!

www.e-aidem.com

依頼をいただいた際には、正直「炎上したらやだな〜」「逆に全然読まれなかったら超申し訳ないな〜」という不安があったのですが、公開から数時間でブックマークが100超して、おかげさまでホットエントリーにも乗りました(はてなのプラットフォームの底力を感じました)。そしてたくさんのフィードバックをいただき、なんどもTwitterとはてブを訪問してはコメントを確認していますw

読んでくださったみなさま、ありがとうございました!!

寄稿が実現するまで

さて、寄稿の中に書きましたが、今の私の仕事はITエンジニア向けの情報媒体の編集者です。

編集者の仕事は、自分でかつて想像していた以上に自分で書くことが少ない(もちろん書くことが強みの方もいると思いますが)。お仕事でお会いする人にも「普段どんな記事を書くんですか?」とよく聞かれるんですが、編集者は自分で執筆する記者と違って、いろんな手段を使ってコンテンツを作る。商業ライターを使ってもよし、現場のエンジニアさんに書いてもらってもよし、自分で書いてもよし。イベントやポッドキャストという手段もあります。

いろいろやれる編集の仕事は面白い一方、書くことは怠けようと思えばいくらでも怠けてしまい、「あんなにWebに文章を書くことが好きだったのになぁ」と遠い目をしてしまうのです。

そんな私ですが、やっぱり文章が書ける人になりたいなあという思いがあった矢先に、はてなさんより今回の寄稿のご相談をいただきました。他媒体に寄稿したり、頼まれて文章を書いたりする経験を元からしたかったので、渡りに船だという思いでした。

ただ、気になっていたことが一つ。

ブコメでもコメントいただいたのですが、顔やメガネが丸くなっていること。これ顔についてはまじで骨格レベルから丸くなっていて、今年の5月に全身麻酔の手術をして、顎変形症という顎のズレの症状を直したのでした。これ、今はすっかり元気になったものの、術後しばらくは体力も全然なく、体をいたわる、自分を大事にする気持ちしか持てなかったのでした。ちょっと体力がついても、ジムに行くとかそういう発想しかできず。何か読んだ人を明るい気持ちにさせるようなコンテンツって書けるかなぁという気持ちでした。

とはいえ、他社の編集者さんと仕事することへの興味の気持ちのほうが増しまして、会社に許可をもらい、寄稿を進めることになったのでした。

発信のクオリティを上げるために伴走してくれるありがたさ

さて、引き受けるからにはちゃんと納期を守ろうと心に決めた私。記事案は前倒しで出すことができたものの、実際の記事の初稿と再稿は着手がかなりギリギリになってしまい「すみません。。。あと1日待ってください。。。」という始末。。大学院生のときのゼミ発表の資料を作ったときのことを思い出しました。自分の担当している記事の著者さんも、たまに深夜2時などすごい時間に送ってくださることがあるのですが、書くことって大変だなあと改めて思いました。

初稿は、ヨレヨレでひねり出したような雑多な内容で、自分でも納得の言ってないものでした。初稿に対してはてなの編集の方にフィードバックをいただき、他の人の記事を読んだり、自分の今までの文章を読み返したり、少し横になりながら頭のなかでぐるぐる考えたりしながら、「ん…?これは行けそうだぞ」とバラバラなものがつながる感覚を覚えながら書いたのが、いま公開されている記事です。

苦しみながら、何とか人前に出しても恥ずかしくない、自分でも納得のいく記事にすることができたのですが、この体験、何かに似てると思ったんです。それは、ジムのパーソナルトレーニング。

よく、筋トレ初心者はパーソナルつけた方がいいと言うじゃないですか。私も、入院による体力減少を何とかするため(そして痩せたいため)にジムのトレーニングプログラムに参加して、パーソナルトレーナーをつけてトレーニングをしています。横で、時間や回数を数えてくれながら「頑張れ頑張れ」「いいフォームです」「あと少し」と言ってくれるとしんどくても追い込めるんですね。

今回の寄稿に関しても、編集者の方にスケジュールを切って、フィードバックをいただき、伴走してくれることで、自分の表現に対して追い込むことができました。たまに「編集者の仕事って必要なのかな…」と悩ましく思うこともあるのですが、どんな行動を取れば編集者としてよりよくなれるのか、自分の仕事を内省するとても良い機会になりました。

また、記事を確認いただいたアイデムさんからも、「身近にいそうで、でもとてつもないバイタリティと向上心にあふれた」という、自分がこうありたいと思うようなポジティブなフィードバックをいただいて超嬉しかったのです。

私も、PR記事などのクライアントワークを担当することがよくあるのですが、りっすんは自由に書かせていただいて、嬉しいフィードバックもいただけて、よい経験になりました。business.hatenastaff.com

私自身、この寄稿の経験により変わったところが。このブログ、何気に更新頻度が増えています。ちょっとずつでいいので、自分の世界としての書く機会を増やし、仕事にも還元していきたいと思っています。

サイト制作を手伝ってくれた友人のこと

最後に、りっすん寄稿記事の末尾で紹介している友人のこと。初稿を書く際に、『仕事文脈』というリトルプレスの創刊号に書いた、昔の文章を読みかえしていました(自分で言うのもなんだけど勢いがあって面白いw)。

仕事文脈 vol.1

仕事文脈 vol.1

 

 「就活をハックしている感じ、最高にクールだ」という言葉も、その文章を読み返して思い出したものです。その友人は数年前に亡くなった方で、最期のツイート日も8月15日でした。彼には、今の会社に入ってから会えてなかったけど「きっと就職したことを伝えたら喜んでくれるだろう」と思ったり、彼に執筆してもらう記事の企画を考えたりしていたところ、訃報を聞いたのでした。私は仕事をしていてときおり思い出す。彼がクールだと言ってくれる仕事の仕方ができているだろうか。彼がクールだと思う人生が送れているだろうか。友人にこの記事が届きますように。