都心から鈍行で3時間。銚子は楽しい、楽園

なんだかここ最近ちょっと疲れ気味で「温泉に行きたい〜美味しいもの食べたい」とぼやき気味な毎日。本当は2月の雪深い時期に、東北の湯治旅館に行けたらいいと思っていたけれど、新幹線で行くとなるとちょっと交通費がネック。ということで、千葉県の最東端、銚子に一泊二日で行ってきました。銚子は東京方面から総武線に揺られて約3時間前後、2000円台で到着します。

1日目

銚子のみで2日間いても飽きちゃいそうなので、行きは、銚子に行くために遠回りして、東京方面→(常磐線)→水戸→(鹿島臨海鉄道)→大洗→鹿島神宮→(鹿島線)→香取→(成田線)→銚子というルートをとることに。ちょうど梅の時期だったので水戸の偕楽園と、大洗で有名な水族館、アクアワールド・大洗に行ってきました。

偕楽園。訪問した日はちょうど梅まつりの初日。梅まつり期間中の土日、偕楽園駅は臨時駅として降りることができました。

梅はあんまり咲いてなかった。

水戸で昼ごはんを食べて、アクアワールド・大洗にいきます。鹿島臨海鉄道の本数が少なかったため、ちょうど発車するところだった路線バスに乗り込んで、40分で到着。

アクアワールド・大洗は日本最大級の水族館で、サメが有名。

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イルカ・アシカショーは完全屋内でした。

さて、大洗から出発して電車を乗り継ぎ乗り継ぎで銚子に。夜についたので、足を伸ばしてご飯屋さんに行きました。

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写真撮りそびれたけど、白魚、はぜ天ぷら、アジなめろう、キンメの刺身を頂きました。魚しか食べてない。

22時閉店と早めに終わったので(それでも銚子の定食屋が17時閉店がザラの中、遅いほうだと思う)その後、駅前の「大衆酒場ドリーム」へ。

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お酒も食べ物も安くてうまい(ホッピーセット400円、サワー300円)。銚子でうまいものを食べようと思うと、駅から少々遠くなってしまううえ、閉店も早いお店が多いのですが、ここは駅チカでかなり使える店。ただ23時閉店なのが惜しい(日帰りで帰るなら問題ない)。

2日目

2日目はいよいよ銚子電鉄にのります。どこから乗るかと思ったら……

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始発駅である銚子駅では、JRのホームの奥を間借りしているだけなのでした。券売機すらなく、ホームや車内にいる車掌さんから買うしかない。

さて銚子電鉄。なかはお客さんでいっぱいでした。1時間に1本あるかないかぐらいの本数とはいえ、大人気。

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時刻表。

今回はこんな1日券を買います。700円。

裏側。今回は犬吠〜外川エリアを散策します。「ここは楽しい。楽園」

観音駅でおりて、10分ほど漁港の方向へ歩いていった「浜めし」に行きます。

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贅沢に、5色丼(まぐろ、はまち、いか、うに、いくら)+オススメされてたアジフライをいただく。

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ゴハンが「マンガか!」というくらい盛られているため、ネタがはみ出ている。

犬吠駅に到着。1日券の特典であるぬれ煎餅もここでもらえます。

犬吠駅の近く。キャベツ畑の中を線路が走っている。

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犬吠駅から地球の丸く見える丘展望館まで歩いて行きます。振り返ると海が見えてきた!&キャベツ畑。

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展望室からは、330°くらい海が見えます。

駅の反対側にある犬吠埼灯台まで歩いていく。波が高い。

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ざっぱーんって感じ。

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道すがらにあった犬吠埼マリンパーク(水族館)。昭和感あふれて気になるけど、前日に大洗の水族館に行ったので落差が激しいだろうとスルー。

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サイトも大洗と全然違うしな。ジオシティーズだし……

犬吠埼灯台にきた。人がやっとすれ違えるだけの階段をノンストップで100段くらいあがっていきます。

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ここからも太平洋がよく見えます。瀬戸内生まれの私からすると、島の浮かんでない海はちょっと怖いのね。

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銚子には、海を見ながら温泉に入ることができる日帰り温浴施設がいくつかある。その一つ、犬吠埼観光ホテルに行ってきました。

犬吠埼観光ホテル : 潮の湯温泉 | 公式ページ

女湯は、オーシャンビューの内湯が2か所と、露天風呂が1か所ありました。泉質はナトリウム泉で、舐めるとちょっとしょっぱい。 ロビーで海を見ながら休憩することができ、なんとマッサージ機が無料!

銚子電鉄の終点、外川駅までてくてく。

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そして外川駅ちかくの寿司屋、治ろうや鮨処にいってきました。

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ここの寿司屋の名物は炙りキンメと伊達巻。

おまかせにぎり2800円。

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炙りキンメはちゃんとバーナーであぶってくれます。伊達巻の写真ボケちゃったけど、評判通りしっかりと硬い焼きブリンの味。お醤油でいただいてもいいし、私は大半をデザートとしていただきました。

こんなにすごく良さそうな回らない寿司屋なのに、高くても3000円台というのが驚き。飲み会一回分のお金で超うまい寿司が食べられました。

さて、銚子駅に戻ろうとするとなんだかスゴイ電車が。

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これ、ネットにLEDテープを結束バンドで止めてるだけのようで、とてつもないMaker魂を感じる。

車内の様子もすごくて、LEDテープの他、ミラーボール的な照明や、雪の結晶やハート型の明かりがゆらゆらとうごめく。

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そして元銀座線の車両であることに気づいた。

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これ、後で調べたところによると、2月に引退する予定の車両でやってるみたいですね。いいもの見れました。

www.asahi.com

そして、前日も行った大衆酒場ドリームで飲んで東京に帰ることに。私の住んでいる中央線エリアだと、終電が22時ちょい前くらいまであるので結構飲めると思います(帰るのが深夜1時くらいになっちゃうけど)。

さて、2006年に「ぬれ煎餅買ってください!」と呼びかけ、2ちゃんねるで話題になり復活を遂げたという経緯のある銚子電鉄。正直設備も古く、いつバスに置き換わってもおかしくないような路線ですが、いろいろ調べてみると、運行維持のためにさまざまな取り組みをしていることがわかりました。

例えば、車内ではボランティアガイドさんがいたり、銚子駅・本銚子駅・外川駅以外の全駅のネーミングライツの販売、前述のイルミネーションや、銚子電鉄をモチーフにしたヒーロー「銚電神ゴーガッシャー」を作るなど、あの手この手でがんばってるところが印象的。廃屋のような本社なのに。。。

引用:File:Choshi Electric Railway Head Office.JPG - Wikimedia Commons

都心からそう遠くないにも関わらず、食のクオリティ・コスパが非常に高い町でした。まだまだ気になる温泉、ごはん屋さんがn箇所ずつあるし、イルカウォッチングもできるみたいなので、近々再訪したいと思います。