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kondoyukoのカルチュラル・ハッカーズ

カルチャーをハックするような文章が書きたいkondoyukoのブログ。

「ゲームをたくさん作るためにジムに行く」という、ゲームプランナーあすなこうじさんのイベントに行ってきた

『ゲーム作りのはじめかた』という本をご存知だろうか。

ゲーム作りのはじめかた Unityで覚える企画からレベルデザインまで

ゲーム作りのはじめかた Unityで覚える企画からレベルデザインまで

この本のことは知らなくとも、以下の本の紹介ページを見たことある方は多いかもしれない。

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「ゲーム作りのはじめかた」紹介ページ

楽天メソッドと進研ゼミメソッドを組み合わせたこのLPは衝撃的だった。なにより技術書でこれを実行するセンスと勇気とエネルギーが凄いと思った。実際、この書籍のターゲットはまさに私のような人間で、

  • ゲーム作りに関心があるけどどんなゲームを作っていいか分からない
  • Unityに興味があるけどC++とか難しそう

な人に、プログラミングだと「変数ってなに?」というところから解説しているし、この本の一番の特徴は面白いゲームをつくるための企画から説明しているところだった。夏休みの自由研究としてこの本を利用してゲーム作りに取り組んでみたいと考えている。

ところで、先日、ブックファースト新宿店にて、著者のあすなこうじ氏(バンダイナムコゲームスの現役プランナー)のトークイベントがあったので参加してきた。

ちょっと到着が遅れてしまったので最初の方は聞けていないのだけど、面白いゲームを作るためにどんなことを意識しているか、が主な内容。私が到着したころにはあらかたプレゼンが終わってしまったので、参加者からの質問を受け付けていた。印象に残ったことをいくつか上げてみる。

おもしろいゲームをつくるためには

「とにかく考えること」だとあすな氏は言う。3時間くらいでぴょこっとひとつアイディアが浮かんでくるものだが、「それで満足していいのか」と思い直して、さらに考える、という。氏によると、ずーっと同じことを考え続けることが重要とのこと。 また「既存のゲームっぽくなってしまうがどうしたらいいか」という質問には、スタートはそこでもいい!というお答え。ベースの技術に付け足すだけでもいいから、まずは何か作ってみることが大事だそうだ。

オリジナリティのあるゲームをつくるためには

「既存のゲームを分解し、それを疑ってみること」が大事。例えば、パズルゲームでよくある「上からおちてくる」「つながると消える」というシステムに対して、落ちてくる、以外の表現があるのでは、つながったら消える、以外でもいいのではと考える。「消えないことがいい」という発想で考えついたのが以下のゲームである。

気持ちよさ連鎖パズル トリオンキューブ

気持ちよさ連鎖パズル トリオンキューブ

「トリオンキューブ」のルールは、ブロックを3×3に組み合わせることでブロックが消える(そしてそれがロケットのエネルギーとなる)という意味ではそこまで珍しいわけではないのだけど、3×3をつくりつづける(コンボを決める)ことでさらなる高得点が狙えるというゲームの仕様。どんどん繋がってブロックが溜まっていく方がいい、という点でオリジナリティがある(連鎖ができるテトリス、みたいな感じかな?)。 公式サイトで、ブラウザから体験版を遊ぶことができる。 気持ちよさ連鎖パスル トリオンキューブ | 無料体験版を遊んでみる | バンダイナムコゲームス公式サイト ちなみにこれを企画書にしても、なかなか上司を説得することができなかったため、あすな氏は自分でプログラミングを勉強し、試作品を作って上司に遊ばせたという。気がつくと数時間プレイし続けていたというこのゲームは、無事にプロジェクト化されることになった。

あすな流ハードワーク

あすな氏は、仕事を仕事と思ったことがないそうだ。仕事を選んでいるということもあるが、深夜1時頃帰宅し、その後2時間ほどプログラミングの勉強をした後に寝ても、朝7時30分にはピッと目が覚める。そんなあすな氏の身体を支えているのは、なんと運動だそうだ。ジムで1時間ほど運動をするのだけど、そのモチベーションは「ゲームをよりたくさん作るために運動をする」ことにあるそうだ。あすな氏の最近の時間の使い方は、できるだけ定時に帰り、勤務時間中はできるだけ凝縮してゲーム作りに没頭する、そしてジムに1時間行くが、帰宅するともう走り過ぎて動けなくなり、すぐ寝てしまうこともあるそう。そうして睡眠時間は7〜8時間は確保するようにしているとのこと。こう見ると、ゲームをつくっている時間は少なそうに見えるが、身体を鍛え、無駄な時間をなくすことで、トータルで考えると効率のいい時間の使い方ができているのでは、とあすな氏は言う。

この「ゲームをたくさん作るためにジムに行く」は大変共感を覚えた。私も現在ジムに通っており、主なモチベーションとしては現在のところは減量だが、その延長線上には仕事に耐えうる身体づくりをしていきたいという思いがある。私もいまや20代後半、会社に入ったばかりではあるものの、新人というには年を取り過ぎている。運動をして若々しい身体を維持し、ゲーム作りなど新しいことに挑戦することにより、加齢に抵抗していきたいと思う。