kondoyukoのカルチュラル・ハッカーズ

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知る人ぞ知る、エロ要素皆無のアダルト指定ギャグ漫画『きっず・とれいん』

幼少時、兄弟もおらず友人も少なかったので、メインでもサブでもない、よく分からない漫画に親しんでいた。その一つが『きっず・とれいん』(飼葉駿

私が小さかった頃、父が「子どもが出てくる漫画だからいいだろう」と買ってくれた。ギャグがシュールで面白くて、いい話もあったりして、何度も読み返した記憶がある。

おとなになってふと思い立ち、懐かしくて検索した。


きっず・とれいん

きっず・とれいん


なんと私が幼少期に読んでいた1巻は、成年指定、出版社がかの有名なフランス書院だった。父は何を思って買い与えたのだろうか。


ちなみに先日買った2巻はこちら。

きっず・とれいん (プラザコミックス)

きっず・とれいん (プラザコミックス)



とはいえ成年要素はほとんどなく、下ネタや大人向けギャグがある程度。

この辺りは、同じく私が子どもの時に大好きだったクレヨンしんちゃんの初期のスタイルと近いかもしれない。今でこそ国民的アニメのクレしんだが、初期は『漫画アクション』で連載され、完全に大人向け。みさえが生理について息子にどう説明しようか思案していたり、野原夫婦がしんのすけに隠れてプロレスごっこを試みる間、しんのすけは「このガムまずい〜」とスキンをくちゃくちゃしていたりするのだ。

あと最近知ったけど、COMIC LOに連載中の『マコちゃん絵日記』の位置づけとも近いかもしれない。読んでみたい。

マコちゃん絵日記 1 (1) (FLOW COMICS)

マコちゃん絵日記 1 (1) (FLOW COMICS)


さて、この漫画。私が幼少期に読んだ1巻は、19,980円という値がつけられている。だいぶ手に入りにくいみたい。
でも実は、1巻、2巻、そして最近の作品は作者のWebサイトにアップされているのでこちらを読めばOK。
http://kidstrain.main.jp/K_mokuji.html


概略を説明すると、泰平小学校4年B組のゆかいな仲間たちが小学校を中心に繰り広げる日常ギャグ。

けんいちくんは主人公キャラの人物。主人公でありがちの他の登場人物がキョーレツで影が薄いパターン。カメのエピソードが好き。
きっず・とれいん_025

蝶ネクタイをしているこーじくんは、うんこをもらすネタが多い。運動音痴、勉強もできない子。最近の作品では、小学生の派遣切りにあい転校を余儀無くされるなど、理不尽な仕打ちを受けることが多い。
きっず・とれいん_264

右手を頭の後ろにやり、いつも半笑いののりおくんは、だるまと菊池桃子が好き。同じ顔の弟がいっぱいいる。登場人物では一番好き。
自称天敵、通称のり天のしんじという登場人物が出てくるエピソードがお気に入り。
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3年間掃除用具入れに引きこもっていたしんいちくん。この人もおもしろい。
きっず・とれいん_027

女の子もかわいい。
きっず・とれいん_011

ウンチやウンコを「ンチ」「ンコ」と言っているのが子どもらしい。
きっず・とれいん_053

子どもだけで外食するエピソードは今でも気持ちがわかる。(そもそも私が子どもだけで外食するようになったのは中学生からだった…)
きっず・とれいん_048

政治問題や環境問題がテーマになることもあり、1巻で「しそで刺し身くるむと〜」→「みくるむと事件!」というネタがよく分からなかったけどリクルート事件のことかなあ。
きっず・とれいん_030

しんみり余韻のある結末のお話も多数。
きっず・とれいん_052


四半世紀以上も連載されていたのにも関わらず単行本2巻、画風やスタイルがほとんど変わってなく、成年誌で連載しているのがすごい。


飼葉駿のWebサイトのトップにはこう書かれている。

飼葉駿のホームページ
  ほーむぺーじ はぢめました。
 
かいばしゅんの ほーむぺーじです。
ぱそこんで えかこうとおもったけど なかなかうまくいかなくて
ほとんどてがきという なんだか よくわからないものに なって しまい まし た。
うぇぶ も はじめて なので・・・・
も ちょい がんばって ちゃんとしたかんじに したいとおもって ますので
とりあえず こんなもんで かんべんしてください。
無料で きっず・とれいんの マンガ よめます。
むかし だした コミックスの 原稿もあっぷ しています。
ずいじ こうしんして いきますのでね・・・・・・。
まだ あっぷしていない コミック について は てもとにきしだい あっぷ していきます・・・・・
できるかな・・・・            ひとりでできるかな・・・・・
さ がんばろう  !
   ・・・・・・・・

がんばって!超がんばって!
掲載誌の隔月化にともない2012年で打ち切りとなり、作者は後書きで掲載誌を募集すると語っているそうな。
またなんらかの形で書きつづけてほしいです。